だっふんだ

それは帰り道、暗い夜の歩道を歩いている時だった。嫌な感触を足の裏に感じた。一応振り返って道路の様子を確認し、足の裏を見ると、そこには犬のフンがこびりついていた。

焦りと落胆を隠しながら素早くiPhoneを取り出し、対処法を調べた。

まずは水やお茶で洗い流す。 臭いが残っている場合には、コンビニで歯磨き粉と歯ブラシのセットを買って臭い消し! 帰宅したら、靴底を丁寧に丹念に洗って乾燥させる。 緊急事態!犬の糞を踏んでしまったときの靴の臭い対策。

大人のマナーだ。靴の裏を擦り付けながら歩きたい衝動を抑え、目立たない路地裏に移動した。そこで水筒に入っていた水で靴の裏を洗い流し、ポケットティッシュで拭き取った。とはいえ、それではまだ落としきれていない。

周りの目を気にしながら電車に乗り、なんとか帰宅したら、お風呂場に直行。いらない歯ブラシに歯磨き粉をつけ、丁寧にフンを取り除こうとした。だが、ビルケンシュトックの革靴は特殊なソールだ。フンの逃げ道が圧倒的に少ない。苦労しながらフンを取り除いたのは、15分ほど経った後だった。

水を拭き取って乾燥させた後、玄関にあったファブリーズをかけておいた。これでニオイ対策も万全だろう。よく頑張った、自分。

後日、ふと思い立ち、飲んだ後のカモミールティーのティーバッグを靴の裏に載せておいた。我ながら名案だ。どんなもんだ。

でも、なんだかとても間抜けな光景。

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